イギリスで学ぶサッカーMBAのブログ

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議論で「怯まない」

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授業が始まって3週目。

グループワークの機会も増えてきました。

 

あるグループワークで僕たちは、

実在するインドのLCC(格安航空会社)を

テーマに選択していて、今後数ヶ月に渡って分析をしていきます。

 

今回のグループワークは

「その企業が中期的に抱える問題を、シナリオ分析に基づいて見出す」

というもの。

 

メンバーの内の一人が、実際に上記の企業に勤めていたのですが、

彼の主張は、求められている観点を明らかに欠いてしまっていました。

 

というのも、企業全体として抱えている問題ではなくて、

部署が個別に抱える課題を彼は語ってしまっていた

(きっと、勤務していた頃の個人的な問題意識が

 ベースになっていたんだと思います。正解/不正解というよりも、

 議論のポイントとして適切かどうか、という話ですね)。

 

僕はそれに対して

「燃料費の変動性が一番の問題だと考えている。

 過去の価格と比較してもかなり異なるはず。

 それに主要な燃料輸出国である中東諸国は政情不安が続いていて、

 今後も燃料費は大きく変動すると思う」

というような話しを始めました。

 

すると、上記の一行目を言い終えた時点で、

"No, no, it's not!"と彼から猛烈に否定されました。

 

実は以前にも、彼から意見を真っ向から

否定されたことがあって、その際は彼の言い分を受け入れたのですが、

今回は彼の声を聞き流しつつ、最後まで自分の意見を話し続けました。

 

その時、「こういう態度を取ると嫌われるかなぁ」

と思ったのですが、案外そうならなかった。

 

教授に上記の「燃料費の変動性が一番の問題だ」という旨の発表をしたところ、

"That's the point!"(そこがキーポイントなんだよ!)

と言われたのですが、それを受けて、さっきまで全否定していたはずの彼が、

"ヒラタ!ヤッター!"と僕に声をかけてきたのです

(なぜか彼だけは僕を「ヒラタ」と呼ぶ)。

 

この時フラッシュバックしたのが、仮免教習で運転中に

交差点で曲がった時の感覚。

「入りたい車線を走る車の流れを多少遮ってでも、

躊躇せずさっさと曲がった方がスムーズにいけた」というアレです。

「嫌がられるかな」と思っていても、案外相手は「よくあること」

とほとんど気に留めてなかったりするものなんですね。

 

妙な表現ですが、議論で怯まない「心の体幹」

のようなものが、少しできてきたのかな、と思っています。

そういえば最近、同じグループのイギリス人が僕を見る目も、
「それなりにまともなこと言うじゃないか」

って雰囲気に変わってきたような気がします。

 

ところで、この前インド人相手にボケたら、全然通じませんでした。

見かねた日本人クラスメートE君から インド人に"It's just a joke!"

と解説が入る始末。関西人として情けない限りですね。

穴があったら入りたかったで。

関西電気保安協会のビルがあったら入りたかったで。

 

ともかく、今までのグループワークは、ほぼ話しを聞くだけで終わっていましたが、

今後は発言の頻度を高めて、少しずつ貢献度を高めていこうと思っています。

GABAN タンドリーチキン

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