イギリスで学ぶサッカーMBAのブログ

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衝動と躊躇のあいだ(冷静と情熱のあいだ風に)

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ここまでの授業と仕事の中で、後悔をしたことは決して1度や2度ではありません。

「どうしてもっと早く事前情報を仕入れることができなかったのか」

「強引にでも名刺交換をお願いして連絡先をもらうべきじゃなかったのか」

「違うアプローチで交渉したらもっとよい結果を引き出せたんじゃないのか」

 

イギリスで会得できることへの期待感が大きい一方で、

それが叶わなかった時の失望感もまた大きい。

 

だけど、残念ながら時間、体力、能力といったキャパシティーの限界もあるし、

何より状況がそれを許さなかった、ということもある。

無理にやったとしても、何かファンダメンタルなものを壊してしまう。

それは信頼関係であったり、礼儀であったり。

 

当然、キャパシティーを高めるための努力は必要です。

やりたいことにこだわる、追求するというのも前提としてもちろん大切。

ただ、状況にそぐわないことはやらない、それに固執しないことの大切さが、

ここに来て深く理解できるようになりました。

 

一歩踏み出す勇気もあれば、踏み外さないための我慢も必要。

 

ゲストスピーカーとして訪れる、業界の最前線で

素晴らしい成果を業界に残している方たちの中にも、

「うまくいかないことなんていくらでもあるんだ」

「結果が伴わなくても、それで良しとする考えも大切」

というようなことをおっしゃる方が複数いらっしゃいました。

 

難しいのは、どこまでやるのが(またはどこまででおさめるのかが)

適切なのかという判断基準に、正解は無いということ。

職種、業種、地域性・・・究極的には案件ごとに異なる。

 

ある国際組織のエグゼクティブレベルでご活躍されている方に、

「多様なバックグラウンドを持つ方たちとの議論で、

 最終的に一つの結論をまとめ上げるにあたって重要なことは何か?」

と聞いたところ、「general senseに沿うこと」という返事が返ってきました。

 

general senseという言葉の意味やニュアンス、

何を対象としてのgeneralなのかは

これを読んでくださっている人によって受けとめ方が異なると思うので、

ここではあえて日本語訳や補記を入れるようなことはしません。

 

僕はともかく、今できる経験を積み重ねて、

自分の感覚を磨いていきたいと思っています。