イギリスで学ぶサッカーMBAのブログ

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make a difference

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ここのビジネススクールのmission statementとでもいえばいいのでしょうか。

"Learning to make a difference"というフレーズを、

学内や資料上でよく見かけます。

 

こちらでの生活が徐々に落ち着きはじめてからというもの、

「この"make a difference"ってどう捉えればいいのかな」

ということをずっとぼんやり考え続けていました。

 

金科玉条の如く受けとめているつもりはありませんが、

企業であれ学校であれ、組織が発信している

メッセージやコンセプトを理解することは、

とても大切なことだと僕は思っています。

 

"make a difference"・・・日本語に訳すと

「違いを生み出す」または「違いをもたらす」

といったところでしょうか。

 

気になっていたことは2つあります。

 

1つ目は、何に関する「違い」なのかということ。

視点を変える、というような、内的なものを言っているのか、それとも

結果を変える、というもっと外的なもの(アウトプットに関すること)

を言っているのか。

 

ビジネススクールの生徒に向けられたメッセージ、という文脈で捉えると

「結果に違いをもたらす」と受け止められる。

でもそれをどうすれば実現できるか、となると、

過去の慣習にとらわれない、つまり「視点を変える」という、

内的なものを意味することになる。

 

2つ目は、「なぜ"a difference"という単数形で、複数系ではないのか」ということ。

英語の標語の形式として、単数形が自然だ、というのが答えなのでしょうが、

欲張って"Make dirrefences"じゃ駄目なのか。

もし何か一つだけに絞るなら、fundamental(根本的)なものにすれば、

そこから派生する全てのものも変わっていくんじゃないか。

 

 

 

・・・出た結論としては

「何でもいいから、気になったことを変えるところから始める」

ということでした。

 

視点(意識)を変えれば行動が変わるし、行動が変われば結果も変わる。

でもそれは自分の裁量の範囲の話に過ぎません。

 

担当業務が変われば視点を変えざるを得ないし、

評価によって行動を変えざるを得ないし、

それらによって当然結果も変わる。

 

自分の視点と行動が同じであっても、社外の外部要因

(経済情勢や同業他社の動き)で結果に違いはいくらでも生まれる。

だから、

「対象も範囲も自分で限定せず、変えたいと思ったところを変えていく、

という行動を継続していけばいい」と考えるに至りました。

 

生み出している変化が根本的な時も表面的な時も、

1個の時も複数の時も、何も生み出していない時も。

 

総合的に見て何かに貢献できていると誇りを持って言えるなら、

色んな時があっていいはず。

 

僕たちは世界を変えることができない。

僕たちは世界を変えることができない。